「常識」や「マナー」って、必要に迫られないと、なかなか覚えないものですよね。でも、これは、ゲーム感覚(まあ、ゲームなんですがね)で、やれるので、結構面白いし、はまりますよ。今すぐに、役立つって訳じゃないけど、まあ何かの時に・・・って感じでやると、たのしいです。やってみると、結構、私は非常識人でした。
「常識力」をおさらいして人生のプラスに!おすすめ度
★★★★★
「脳を鍛える…」「もっと脳を…」「やわらかあたま塾」と
やりはするもののちょっと飽き気味になっていて、この頃
燃えているといえば「おいでよどうぶつの森」ばかりでした。
いけないいけない、私の脳が溶けていく…と思いつついたところに
この「常識力」!思わず喰らいつきました。パック!
喰らいついて大正解。面白いですね〜
常識力では大差で勝てると思い込んでいた、還暦間近の夫が
「あんたねぇ」という結果かと思えば「常識」なんて屁のかっぱ
かと勝手に決め付けてた息子達が高得点。
今一度、これで「常識力」をおさらいするのってすごく人生に
プラスかも。
なかなか手ごわいソフトだけど、これは脳を鍛え飽きた人には、
ぴったりの心地よい刺激を与えてくれるはずです。
やっぱりゲームなのか。
おすすめ度 ★★★★☆
ゲームって感じです。つまり、常識をつけること、に主眼があるというより、そのゲームを毎日少しずつ楽しむ、ということです。当然そういう宣伝ですし言うまでもないのかもしれませんが、個人的に期待していたのはもっと自分のやりたいように常識をトレーニングしたり覚えたりできるものだったので、多少残念。
というのも、一日にできる量が決まっていて、自分でどんな分野をどのくらいやるか選択できません。毎日少しずつ、という感じです。少し、よりはあるのかも?常識力テストも、定期的に、強制的(?)に行われます。例えば電車を降りる間際でこのテストが始まってしまうと焦ります。全体的に大人の脳トレよりやりづらい感覚です。まぁ仕方ないことかもしれませんけど。
すごいところは、音楽が流れたり、地図、写真などビジュアルなものが使われていたりするところです。さすがDS!
常識に関しても、過去にやった問題は体系化されて復習できる場所があるのがうれしいです。
ってことでまぁまぁだと感じました。今は問題をもっとやりたいときは、DS自体の時間を早め(翌日に)たりしてます。
概要
世界を席巻した日本のテレビゲーム。そこには2つの理由がある。子供からお年寄りまで、説明書を読ませることなく、画面を見ただけですぐに遊べること。プレイ中に飽きさせないように、段階的な学習構造を備えていることだ。
本ソフトも同様で、ゲーム開発のノウハウが大量に詰まっている。冠婚葬祭やビジネスマナーなどのクイズ集かと思えば、さにあらず。画面をタッチした時の感覚や、問題がだんだん難しくなっていくバランス、毎日少しずつ進めさせるための手練手管などがすばらしく、つい毎日遊んでしまう。書籍でいえば編集に優れているのだ。
プレイできる問題は「礼儀」「知恵」「教養」「社会」「決まり」の5ジャンル。1日に出題されるのは2ジャンル10問まで。それも7~8問は難度が低めだ。気持ちよく正解を続けさせたら、難問を出題して「ネズミ返し」。ムカッとさせたら、今日はここまで。物足りない人は補足の問題群をどうぞ。5ジャンル制覇する度に、常識力検定で力試し。これって、RPGやアクションゲームと同じ構造だ。
WI-FIに接続すれば、全国平均が見られたり、地域ごとに得意な問題、苦手な問題などが出題される。なかなかおもしろいアイディアだ。ゲームを遊ばせてユーザーデータを集める。集めたデータを再活用する。パソコンソフトならスパイウェアと紙一重だが、コンソールなら無問題だ。この仕組みは他のジャンルにも活用できるのではないだろうか。
(小野憲史/1971年生まれ。「ゲーム批評」編集長を経て、フリーライターとして活躍中)