難しいからこそ戦略が生まれる おすすめ度 ★★★★★
シミュレーションからアクションになり、
題名こそ似ているものの「ファミコンウォーズDS」とは別物。
アクションで戦略とはどういうことかというと、実はこのゲーム、
題名の裏切りというか、ただ突撃するだけでは最初の数ミッションしか
こなせないのです。
ユニットには相性があり、どの敵にどれをぶつけ、どれを温存するか・・・
などの戦略を立てて進むことが必要。
アクションに戦略を融合させた本作は、予想以上の面白さ。
何より、今まで将棋の駒のような存在だったユニットをこの手で
操作できること自体がある意味感動的。
難易度は高めです。操作も最初は複雑に感じると思います。
しかし、操作はじきに慣れますし、どんな難しいミッションでも
何回も挑戦する内に「あ、次はこうすればいいのか」と
対策が見えてくるはず。
何度もつまづいたミッションほどクリアした達成感は格別。
任天堂のゲームにしては異様なほど(とはいえ全体から見れば
それほどでもないのですが)ロード・セーブに時間を要します。
ですが、ロード中に「勝利へのアドバイス」などを表示して
できるだけ退屈させない作りになっており、
さすがは任天堂、と相変わらずの隙のなさを感じました。
また、フルボイスと画質の良さにも驚かされました。
最初は難しくても、慣れるとこの難易度はかなり絶妙に感じてきます。
ストーリー、ミッション数、おまけ要素などを強化すれば
続編が出ても全く問題ないタイトル。
難易度の高さから避けられがちですが、実は隠れた傑作。
|