ただ、残念なのは、FE恒例の闘技場が無い、ソードマスター・バーサーカーの必殺補正が無くなった、必殺がイマイチ、などあります。特に必殺はリアリティーを重視した為か、分身や大袈裟な武器の振り回しなどGBA版でやっていたものが消え、爽快感が薄くなりもの足りなさを感じました。
健闘したほうかな?おすすめ度
★★★★☆
携帯機から卒業し、再び据え置きハードへと帰ってきた本作品。なかなか頑張ったと言えます。
良かった点は……
・グラフィックの向上。据え置き機の利点を活かせた。
・音楽がオーケストラ調となり秀逸。
・ムービーの導入。テキストオンリーでは表現が難しいところで効果的に使用されていた。
・初心者向け、経験者向け、更には上級者向けへと難易度設定が分けられている。
・前作の聖魔の光石で疑問だった支援会話での過度なベタベタ感がなくなっていること
(個人的な嗜好の違いがあるだろうが)。
悪かった点は……
・GBA2作目の烈火の剣から閲覧できていた支援会話が見られなくなったこと。
・伏線が張り巡らされすぎており、エンディングでは消化不良の印象を受ける
(シリーズ最新作が続編のようなので、仕方ないかも……)。
・もはやシリーズ伝統であるが、誤字脱字が目立つ。
・時折ゲーム中に止まってしまう、いわゆるフリーズ現象が起こりやすい。
……というところでしょうか。シリーズのファンの方でしたら、きっと楽しめる内容だと思われます。
上記のように、次世代機で発売が予定されている新作が、本作品の続編のようです。
未プレイの方はプレイされておくことをお勧めします。
概要
7つの国が割拠する「テリウス」大陸を舞台に、主人公アイクらによる壮大な人間ドラマが繰り広げられる。「ファイアーエムブレム」シリーズはシビアなバトルシステムが特徴のロールプレイングシミュレーション。今作ではNGCのグラフィック性能を生かしたマップの3D化、感情移入度を高めるムービーなどの新要素が追加されている。
群雄割拠するテリウスでは、さまざまな特徴を持った2つの種族が覇を競う。これらユニットの特徴を生かしながら育て勝利を目指すという、ドラマティックなRPGとSLGの要素の融合が本作の大きな魅力だ。
GC版の新要素として、戦略の幅を広げる「拠点」システムが追加された。「ボーナスEXの割り振り」、「スキルの着脱」、「武器練成」のほか、「情報収集」、「アイテムの売買」、「支援関係の発生」などを拠点で行なえるようになっている。
新たに自らの肉体を化身させて戦う「ラグズ」という高い戦闘力をもった種族「獣牙族」「鳥翼族」「竜鱗族」のユニットが追加され、「化身」することで圧倒的な力を持つことができる。
得がたいユニットを成長させても、死んでしまえば復活させることがきないシビアなバトルシステムなため、これら新要素が加わったことで一層本気で感情移入して挑戦できるようになった。
初心者でも充分楽しめる「ノーマルモード」、シリーズ経験者向けの「ハードモード」、究極の難易度に挑める「マニアックモード」が用意され、さらにやり込み甲斐のある内容になっている。(江口 三七十)
メーカーより
「戦闘で倒れたユニットは復活しない」「敵との相性をよく考えなければ勝てない」といったシビアなバトルシステムと、個性あふれる登場人物が繰り広げるドラマチックなストーリーが魅力の「ファイアーエムブレム」シリーズ最新作(2005年4月現在)。シリーズ初となる、美しいムービーの追加や戦闘シーン・フィールドマップの3D化といったリアルな演出によって、「エムブレム」世界をより深く描き出す!