これがキャラクタービジネス!ポケモンは今や日本の代表的なキャラクターおすすめ度
★★★★★
私はこの『ポケモン・ストーリー』(文庫版2冊)と、
サブ本として『ポケモンの成功法則』(東洋経済新報社)を
読んだ。
ポケットモンスターは初めゲームボーイの1ソフトとして発売されたが、
その当時ゲームボーイはもうブームが過ぎていて、いつ消えても
おかしくなかった。またTVゲームのほうでもソニーのプレステに
苦戦していて、かつてファミコンで世界を席巻した任天堂の面影も
なくなりつつあった。
そんな任天堂の窮地を救ったのがポケットモンスター。
この後、全米に映画進出して、邦画初の週間興行収入ランキングの第1位
を記録し、今や日本を代表する世界的なキャラクターとなった。
その過程をつぶさに書いたのがこの著書である。
キャラクタービジネス・版権ビジ�!�スとは何かということを、
具体的に教えてくれる。
ポケモンは一過性の流行に終わらず、子供達にとってもはや必要不可欠な
コミュニケーションツールであり且つ一種のブランド
(大人でいうとシャネルやヴィトン、エルメス)と化している。
最高のケーススタディおすすめ度
★★★★☆
ポケットモンスターの誕生から展開、任天堂のバックグラウンドなど、ポケモンをとりまく環境があますところなく書き尽くされている。ゲームファンのための本というよりは、クリエイションやプロモーションのケーススタディといった感じがする。ポケモンは子供の間で流行しているゲームくらいの知識しかない人でも十分楽しめる内容。また、本文にルビがあり平易な文体で書いてあるため、中学生くらいから理解できるだろう。書きつくそうとするあまり、若干本題から離れた内容があるので星4つ。その部分も面白いんだけど。
概要
なぜポケモンだけが、これほどまで成功できたのか?
「ポケモン」はどうやって生まれたのか。なぜ、世界中の子供たちの心をつかみ、ビジネスとして成功できたのか?プロデューサー自ら筆をとり、秘密のすべてを当事者の肉声を通してつづるビジネス・ノンフィクション。
内容(「BOOK」データベースより)
ゲームソフトを作ったのはだれか?どのようにして作られたのか?アニメーション化はなぜ、どのように行われたのか?ピカチュウはどこからやってきたのか? 子どもたちに受け入れられたのはなぜか?キャラクターの商品化はどのようにして行われているのか?ライセンスはどのように管理されているのか?―世界51 カ国7000億円にのぼる超巨大市場を生み出した「ポケモン」のすべてを明かすビジネス・ストーリーブック。